2010-01-01から1年間の記事一覧

他力本願

誰もあてにできない。せめて自分ががんばらなくちゃ。時々そんなふうに思ってしまう。でも、多分、それは、僕の1人よがりなんだろうな。 そんなことを思いながら、朝、本願寺*1にならんで整理券をもらってきた。 夜、お寺の中は、凛とした空気が漂っていて…

Man Ray

art

ひょんなきっかけで、エネルギッシュな60過ぎのU.S.の女性の東京案内にくわわることになった。多分僕よりも大柄で、多分僕よりも重たいトランクを軽々と、エネルギッシュに歩いてく*1。 お昼過ぎ、マン・レイ展*2を見に行った。自分的には 何だか素敵なの…

神宮花火

いつものようにビクターの隣で待ち合わせ、なかなかないけど、家族のつどう一夜。神の宮の花火は、土地柄のせいか、どこの花火よりもキラキラしていると思う。 お盆を過ぎた夏の夜、じっとしていると風が心地よい。 ビールが喉を潤し、頭にふんわりとした感…

そんなの

友達3人で かちどき橋 のたもとにすわりこみ、 途中で買った 寿司 をつまみに 缶ビール 、 橋の向こうに直径10センチほどの 花火 。 「何だかあれは... 柳のようだね」とか「紫陽花のようだね」とか言ったりするわけだが、だんだん馴れてくる。よく見てい…

圓朝まつり

ボールペンのインキを心配するくらいに葉書を書いたら 「圓朝まつり*1」の 奉納落語会 の 第二部 が、当たった*2ので見に行った。 お祭りは、谷中の全生庵で開かれていて「あ、あの人見たことある」という感じの人*3がいっぱいいる。 出店の 冷凍みかん には…

浜町公園

お日さんが、かーっと照っているわけですよ。 じりじりじりじりと汗が頬を伝い、 もう歩くのも嫌だというくらいに*1。 でも、夜、水辺*2なんか歩いてごらんなさい、水の音が聞こ えるくらいに耳をすましていると、涼しい風が頬を伝うのに気づくのです。 する…

31日

eat

31日はサーティワンアイスクリームの日 なので31%OFFなのである。 真夏の夜の新宿をアイスクリーム求めて歩き回る。 「真夏の雪だるま大作戦」 大きいアイスを買うと小さいアイスもついてくる。 チーズケーキにクッキー&クリームもついてくる。 こういうと…

夏休的行為

お昼過ぎ、近所のお花屋さんで桔梗買って、うさぎやでどら焼きを買って、ゆかた着てごきげんな感じで、おばあちゃんの家に向かう。 ごとごとと電車に揺られ、都会の喧騒を離れ、 何とも夏休みな感じじゃないか。 えらくやわらかい畳、掘りごたつにざぶとん扇…

夏の夜道

夏の夜道、不忍池の畔「みずどりのステージ」を 見やるとまだ寄席をやっていた。ふっと立ち寄り、 「蝦蟇の油*1」の口上なぞを聞き、少し身軽な感じで 連なる提灯につられるように池のふち歩く。 「夜の骨董市」なぞとしゃれたものがあり、 何か買うというわ…

蓮音

日の出まえ、うす暗い中、ねむい目をこすりながら、 不忍池の畔にすわり、蓮の花が開くのをじっと待つ。 「ぽん」 開くとき音するのかな。 そんなことを想いながら、ぼーっと待つ。ぼんやりと朝日がさしこみ、 まどろみのなか、音のした気がするのだけれど..…

ほおずき

赤い服をうら返し、朱色の実をやわらかく揉み、 皮から実が剥がれる頃、服を引っ張る。 種はきれいに取れたのだけど、ほおずき笛を鳴らせない。 いつか鳴らせるといいな。 もう梅雨明け、祇園の頃なんだなぁ(さっき、ラジオがそう言っていた)。 扇風機をつけ…

納涼東博寄席

近所のK氏に声をかけ、釜竹*1のうどんで腹ごしらえをして、上野桜木の坂をのぼり東博へ。 金原亭一門による納涼東博寄席*2。 馬生師匠の声*3は、何だか、えらく居心地よく、うつらうつら、えへらえへらと、こう、何と言うかな、仕草もまたいいのである。ゆっ…

九万二千

さて、今日の僕は、ちょっといいことした気分である。 お正月にお参りをすると百日分の功徳があるのだけれど、 今日は観音さまの功徳の日なので、四万六千日なのである。 自転車にまたがり、言問通りを西へ浅草寺*1。そのあと、 戻ってきて、谷中のお墓を抜…

高等番茶

eat

番茶なのに高等なの?*1 お番菜ももてはやされる。そんなものの一種かな。 そのお茶のお店は古本屋を兼ねている。 そんなお茶を入れる茶筒。 さいきん、お茶がうまいということが少しわかってきた気がする。焙じた匂いを鼻にとどめ、目を瞑り、深く息を吸う…

「2番目、或いは3番目」

NYLON100℃ 35th SESSION やはり、大倉孝二がいいなと思う。何だか セリフがくどいのかもしれないけど、劇場を 出た後も、大倉孝二な気分になってしまう。 老人役、ぼけたこと言ってるのだが、以外にまとをついている。逆に、ふつうのように見えて、特定の概…

アリス・イン・ワンダーランド

赤の女王は、素敵に見えて、 白の女王は、好きじゃない。 隠そうと思ってもでてしまう。そんなの好きで、 いっつも気取って、すました顔、そんなの嫌い。 水銀のせいかどうかはしらないけれど、帽子屋のようにいかれてる、 そんくらいのほうが心地いい。*1 *…

上弦ノ音@月見寺

朧月の夜、谷中の坂の上の月見寺。 神楽笛ライブ*1を聞きにいく*2 笛*3とピアノとパーカッション 夜空をバックに本堂で 笛の奏でる音は風がそよぐようで、 背景をピアノとパーカッションが描いてくれる 目を瞑ると何となしに景色をひとりでにつむぎだす 木々…

ちいさなうそ

所用の後、何となしに電車に乗っていて 降りたらやってたので見に行った。 「パーマネント野ばら*1」 前売券を買いに行ったら「今日は1000円デーだから 上で買った方がいいよ」と教えてくれた。 自分にとって、サイバラリエコは、 ええかげんなようで、…

風鈴

やっとのことで押し入れを掃除し、 いらないもの捨てて、ころもがえ。 髪を切り、実家への散歩がてら、 粋更で風鈴を買ってきた。 雨なので家側に吊るし、窓際の風を待つ。 ちょっとって、手を伸ばす。ちん、と軽やかな音*1。 *1:慣れないせい?両方陶器のせ…

37°2 le matin

いまでもときどき声が聞こえる気がする。 「冗談でしょ」 「役立たずの掃除機」 「ゾルグ」 「ゾルグ、眠っているの?」 光があたってものが見えてたんだ、灰色の沼地には色がないことに気づく。ベティ・ブルー インテグラル 完全版 (ノーカット完全版) [DVD…

Mùi du du xanh

すべてが色濃く熟していく じっとりと肌にまとわりつく朝の空気 左手で少し伸びた髪をかきあげ、 右手で自転車のハンドルを少し強くつかみ、 色づきはじめた紫陽花の生け垣を通りぬけ、 不忍池、蓮の葉の上、宝石のようにキラキラの水玉*1 青いパパイヤの香…

盆地

友達を訪ね米沢へ。田植えを終えたばかりのようで 水を張ったお盆は鏡のように空と雲を映していて 少しかがむと遠くの山が見える。ん。 ふと目をこすり、「上の世界」の山の頂を見やると、 雪がうっすらと残っていた。 建物はおしなべて低く四方の山までも見…

つきとほね

いつもながらの自分にあきあきとしてるとき ってあるじゃない、ジャックは見ちゃったんだって。 クリスマスを。もう、ほんとびっくりだったらしいよ。 いっつも怖がらせることしか考えてなかったのに、 みんな、期待に心をときめかせてて、幸せ胸いっぱいで…

みじかい手

きんじょのおはなやさんでしゃくやくを買って、 少しみじかめに切ってもらって、うさぎやで どらやきもかっておばあちゃんにあげた。 それから、ごはんを食べて、ちょっと散歩した。 僕のみじかい手では何もできないけれど、 おばあちゃんがわらってくれて、…

あかいえとじかん

art

あかいえのひと*1がやってきた。 ひびやこうえんでびーる*2をのんだ。のんでたら わらわらひとがふえて10にんくらいになった。 みんなあのころのしりあいだ。いつものように じかんがあのころにもどる。いつものように あしたがいくらでもあった、きょうと…

コツコツコツ

5月の雨の日、朝の9時、地下鉄に乗る。ここの乗換通路はちょっと長い。 この廊下、どこまで続くんだろう。向こう側には電車が到着したようだ。 ちょっとこなれたヒールの音。小気味いいくらいにテンポよく 「コツコツコツ」とやってくる。 こんな時間なの…

ちぎりこんにゃく

先週末、上野に行き、桃をかってきた。 そのまま、くだものざらに放っておいた。 すると、端の方が熟し、蜜のようになっていた。 それをさっき食べた、こぼれる蜜をはしたなくすすりながら。そして、むいた皮を舌でなめ回す、微かに残った甘みまでも、むさぼ…

新参者2

金曜に飲んだ量が少し多くて 人形町に置いた自転車を取りに行く。 ドラマで思い当たるシーンを少し廻る 2話目の料亭、3話目の陶磁器卸、4話目の子犬 でも、1話目のあまからさんの場所がまだちょっとわからない。

夜間飛行

ねぇ、何をえり好みしているんだい? あなたには、何も見えてはいないのね。 やだね。そんな言葉にはだまされないよ*1。夜間飛行 (新潮文庫)作者: サン=テグジュペリ,堀口大學出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1956/02/22メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 7…

Coffee and Cigarette

たばこの煙の向こう。 見えなかったものが少し見えた気がする。 自分は自分で思うほどしっかりしていないし、 アンバランスで不自然 たばこを吸わなくなってから、間の取り方がわからなくなった。 全ての物事が次々と頭の中に流れ込んでくる。 尽きることは…