2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

いもたこ

雨後の月夜、海から蛸がのそりのそりと上がってきて 畑に向かう。うまそうないもの葉をちょいちょい っとつついて、足を巻き付け一気に引き抜き、 泥のついたままぱくりぱくりと食べるのだろう*1。 そんなことを思いながらコトコトコトコト。 *1:タコが、畑…

きょう

今日の僕は、昨日の僕に それほどくよくよしなくてもよくて、 今日の僕は、明日の僕に それほど気兼ねしなくてもいいんだと思う。 もし、昨日思っていて、今日思っていて、明日も思っていそうなら、 それは、ほんの少しだけ本当に近い気がする。 いやな気持…

文楽

皇居の側から入ると梅が咲いている。 国立劇場は少しく壮観で、 休み時間に食べた売店のお弁当もおいしかった。 字幕もついており、片耳イヤホンのガイドもつけたので、心強い限りだ。 年寄りの言葉は、何だか高尚な気はするのだが、「オネオネオネオネ」と…

雪の日の朝

少しだけ早起きをして、 傘もささず、白い息を吐きながら、 ちょっとウキウキしながら、散歩に行く。 神社の中は静かで、ツツジの上に積もる雪に、雪景色の中に居る気分になる。

はなくらべ

よくわかってないのだけど、ちょこっと気になる。 そう思う物は人と行って浮かれて楽しむのが良い。 そう、思っていたのだが。そう言うもんでも... 今週末。あまり期待しないように、でも、ちょこっと気になる。 「それならもっと確実に楽しめる物を見れば良…

おと

しんしんとふる雪。 この「しんしん」という部分、多分、昔、絵本で読んだことはあるような気はするが、実はよくわかっていない気がする。多分、聞きたいと思っても聴こえないし、伝えたいと思っても思われても、なかなか理解できない気がする*1。 漢字では…

全生庵

近所でイベントがあり、 裏の神社の舞台で、青空のもとで落語を聞く。 その後、てくてくと歩いて、全生庵へ講談を聞きに行く。 講釈師の先生と言うのは、なんだか恐ろしいもんなのかいなと思っていたら、丸い顔して目がくりくりとして可愛らしい感じの方*1が…

春の嵐

延陽伯の一節に次のような台詞がある。 「どふぅはげしゅーしてしょーしゃがんにゅーす」 中略 返事をせんことには先さんへ対して失礼(ひつれぇ)な、わしも咄嗟のことに「それはそれは、すたん、ぶびょーでございますなぁ」と、こぉ言ぅといた。 先週、春の…

春つばき夏はゑのきに秋ひさぎ冬はひらぎ同はきり

独りで豆撒きもなんやなと思ってはいたのだが、 「鬼は外」と声に出してみると何となし自分の中の 鬱屈とした気分が軽くなったような気がした。 ほんとに心に隅に鬼が棲んでいたのだろうか。 「福は内」 柊に鰯の頭や恵方巻なんてしたことないのだけど。 少…

雪見酒

eat

東京でも雪が降るのだ。 片口に酒を注ぎ、盆を持って外に出る。 雪の上に酒を置くと、きゅって音がした。 当たり前のことだが、何となく可愛らしい気がしてもう一杯。寒いなぁなんて、かじかんだ手を脇に挟んだりしながら家に戻る。こんどは燗にしよう。 こ…