movie

典型的な...

金曜は、帰ってくるなり布団にうつぶせになる。朝、けだるいなか目を覚まし、ラジオを流しながら、掃除をして、洗濯機をまわす。朝ごはんを食べて、洗濯物を干して、風呂に入る。それから、一息ついて、自転車で上野に行く。 アメ横あたりを物色しながら、昼…

わたしを離さないで | 映画-Movie Walker(Never Let Me Go)

久しぶりに映画館で見た。自分の中にある澱んだ何かが澄みわたるような感覚を覚えた。 後になって考えてみるとかなり精巧に仕組まれているように思われる。淡々とした語り口から、子供時代の回想に入る。そして、謎を追いかけているうちに物語の中に引き込ま…

おいしい殺し方 -A Delicious Way to Kill-

わけわかんない。でもそう言われると、つい返してしまう。 ふざけてんのかと思いきや、たまにすごくまっとう。 ありえない。でも、そうなってしまう。 いや、そう言われれば確かにそう。 でも、舞台の方がいいな。その場で見るほどの迫力が感じられないので…

月曜日のユカ

いい日和が続く今日この頃。何だかやる気ないなぁとは思いつつも今日もレンタルした映画を見ている。 いんじゃない?それで。そういうもんだし。 今日は月曜日じゃないけれど、加賀まり子のユカはとってもチャーミングだ。月曜日のユカ [DVD]出版社/メーカー…

The Ninth Gate

え、それってどういうこと?そうなると何となしに調べ始めて、何だか気になってとめどなく調べてしまったり。謎解きというのはどうにも溺れやすい。 気づいたら、もうその世界に入り込んでしまってる。 見る前に気にしてたことなんてもうどうでもいい。 古書…

河内カルメン

どうもプレゼンはあまり得意ではない。 数をこなすしかないのだろうな... そんな思いを吹き飛ばすかのような映画。落ち込んで立ち上がって、また落ち込んで立ち上がって。それでもめげずに向かってく。バラの花でも買ってきてやろうか。 そんな未来も信じれ…

ピストルオペラ

再生を押しつつも見ようか見まいか逡巡してる間に、 EGO-WRAPPIN'のサイコアナルシスが流れ始めた。 「殺しの烙印の女性版だな」などと思うと思わず比較してしまうが、そういう前置きなしで見るとかなりいいと思う。ストーリーを象徴するシーンは、その匂い…

はんどたおる

おもしろければいいってもんでもないが、なんだかくすっと笑ってしまう。ただおもしろいだけではない。そうくるか、と思い、それが意外に尤もなのである。 笑いすぎてしまうものは飽きやすいのだが、笑えるし、意外にぐっとくるものがあり、もう1度聞きたい…

たまには

たまには勉強でもと思い、千駄木で降りてサンマルクに入る。いつもアメリカンを頼むのだが、未だに砂糖とミルクをつけてくれようとする。いや、それはどうでもいいことで、音楽を聞きながら勉強でもと思うのだが、いまいち集中できないときがある。何だろう…

「来年3月15日」

この言葉の意味がやっと少しわかった気がする。 こう、何かしなくちゃという時、何かを解決しようとしてもあまり意味はなく、ただただ諦めずにいるしかないのだと思った。そう思ったのは「紺屋高尾」ではなく、談笑の「ジーンズ屋ようこたん」である。電車の…

初笑い

昼から当日券を求め鈴本へ。 今日は小三治を聞きにいくのだ。 ふふふ。待ってる間、上野を歩く。正月の空は高い。 心持ちあふれてくる笑みをにやにやでごまかす。 五時半、正月初席の千秋楽、 少し緊張が漂う中、少しずつほぐれていく。 八時すぎ、真打登場…

立川流

家路の途中、パジャマ姿のおじいさんを見かけた。介護っぽい人となにやら体操をしていた。歩きながらじーっと見ていたら、介護っぽい人が何か気がついた感じだったので、そのまま気にせず歩いた。家の玄関に着いたとき「あぁ」と思った。 知り合いでもないお…

てんつくてんつく

てんつくてんつく*1、残る夏の日射しを背にして言問通りを自転車で駆け抜ける。演芸ホール裏の信号脇の向日葵は、いつしか信号さえも突き抜けそうだ*2。 とんてんしゃんとんてんしゃん、ビールにお弁当を買い込み、一番前の右隅に腰を据え、寄席の舞台の幕が…

新宿末廣亭

Staycation*1な日々である。 新宿末廣亭*2で朝から晩まで9時間びっしり、 あたまのなかの色を塗り替える*3。処暑なのに。 隣のおじいさんに話しかけられる。 「この前の圓朝まつりは行ったのかい?」「あの扇はならんでも買うべきだよ、2000円で寄席の…

圓朝まつり

ボールペンのインキを心配するくらいに葉書を書いたら 「圓朝まつり*1」の 奉納落語会 の 第二部 が、当たった*2ので見に行った。 お祭りは、谷中の全生庵で開かれていて「あ、あの人見たことある」という感じの人*3がいっぱいいる。 出店の 冷凍みかん には…

納涼東博寄席

近所のK氏に声をかけ、釜竹*1のうどんで腹ごしらえをして、上野桜木の坂をのぼり東博へ。 金原亭一門による納涼東博寄席*2。 馬生師匠の声*3は、何だか、えらく居心地よく、うつらうつら、えへらえへらと、こう、何と言うかな、仕草もまたいいのである。ゆっ…

「2番目、或いは3番目」

NYLON100℃ 35th SESSION やはり、大倉孝二がいいなと思う。何だか セリフがくどいのかもしれないけど、劇場を 出た後も、大倉孝二な気分になってしまう。 老人役、ぼけたこと言ってるのだが、以外にまとをついている。逆に、ふつうのように見えて、特定の概…

アリス・イン・ワンダーランド

赤の女王は、素敵に見えて、 白の女王は、好きじゃない。 隠そうと思ってもでてしまう。そんなの好きで、 いっつも気取って、すました顔、そんなの嫌い。 水銀のせいかどうかはしらないけれど、帽子屋のようにいかれてる、 そんくらいのほうが心地いい。*1 *…

ちいさなうそ

所用の後、何となしに電車に乗っていて 降りたらやってたので見に行った。 「パーマネント野ばら*1」 前売券を買いに行ったら「今日は1000円デーだから 上で買った方がいいよ」と教えてくれた。 自分にとって、サイバラリエコは、 ええかげんなようで、…

37°2 le matin

いまでもときどき声が聞こえる気がする。 「冗談でしょ」 「役立たずの掃除機」 「ゾルグ」 「ゾルグ、眠っているの?」 光があたってものが見えてたんだ、灰色の沼地には色がないことに気づく。ベティ・ブルー インテグラル 完全版 (ノーカット完全版) [DVD…

Mùi du du xanh

すべてが色濃く熟していく じっとりと肌にまとわりつく朝の空気 左手で少し伸びた髪をかきあげ、 右手で自転車のハンドルを少し強くつかみ、 色づきはじめた紫陽花の生け垣を通りぬけ、 不忍池、蓮の葉の上、宝石のようにキラキラの水玉*1 青いパパイヤの香…

つきとほね

いつもながらの自分にあきあきとしてるとき ってあるじゃない、ジャックは見ちゃったんだって。 クリスマスを。もう、ほんとびっくりだったらしいよ。 いっつも怖がらせることしか考えてなかったのに、 みんな、期待に心をときめかせてて、幸せ胸いっぱいで…

コツコツコツ

5月の雨の日、朝の9時、地下鉄に乗る。ここの乗換通路はちょっと長い。 この廊下、どこまで続くんだろう。向こう側には電車が到着したようだ。 ちょっとこなれたヒールの音。小気味いいくらいにテンポよく 「コツコツコツ」とやってくる。 こんな時間なの…

ちぎりこんにゃく

先週末、上野に行き、桃をかってきた。 そのまま、くだものざらに放っておいた。 すると、端の方が熟し、蜜のようになっていた。 それをさっき食べた、こぼれる蜜をはしたなくすすりながら。そして、むいた皮を舌でなめ回す、微かに残った甘みまでも、むさぼ…

新参者2

金曜に飲んだ量が少し多くて 人形町に置いた自転車を取りに行く。 ドラマで思い当たるシーンを少し廻る 2話目の料亭、3話目の陶磁器卸、4話目の子犬 でも、1話目のあまからさんの場所がまだちょっとわからない。

第9地区*1

ある日、家に帰り、ソファに座り、ふぅ っと息をつきながら、テレビをつける。 よく見たことのあるようなドキュメンタリー番組 あぁ、南アフリカは何だか大変なんだね。 そうね。あれが来てから、もう、20年も経つからね*1。 そんな調子で、今のある現実か…

浮沈

暖かくなったり寒くなったり。 木が青く芽吹くのが少し眩しい。 その越前堀公園の中、鯉3びきの吹流し。 地下鉄、雨が降り久しぶりに乗ると人との距離が意外に近いことに少し驚く。 ピンクの折り畳み傘をくるくるっと巻いて入れた鞄の端をちらりと見ると バ…

ろくでなし

たいがい、ろくでなしなのだよ、僕は。 せめて河内屋の与兵衛のようになれたら、 と思うが、入れあげる遊女も居らぬ。 衣紋を抜いた隙間に見えるお吉の白い肌、 匕首を振りかざし、ぎらりとした光に振り向かれ、おどおどとする与兵衛の目。油にまみれ、締め…

文楽

皇居の側から入ると梅が咲いている。 国立劇場は少しく壮観で、 休み時間に食べた売店のお弁当もおいしかった。 字幕もついており、片耳イヤホンのガイドもつけたので、心強い限りだ。 年寄りの言葉は、何だか高尚な気はするのだが、「オネオネオネオネ」と…

全生庵

近所でイベントがあり、 裏の神社の舞台で、青空のもとで落語を聞く。 その後、てくてくと歩いて、全生庵へ講談を聞きに行く。 講釈師の先生と言うのは、なんだか恐ろしいもんなのかいなと思っていたら、丸い顔して目がくりくりとして可愛らしい感じの方*1が…