盆地

盆の縁から(白布峠)

友達を訪ね米沢へ。田植えを終えたばかりのようで
水を張ったお盆は鏡のように空と雲を映していて
少しかがむと遠くの山が見える。ん。
ふと目をこすり、「上の世界」の山の頂を見やると、
雪がうっすらと残っていた。
 
建物はおしなべて低く四方の山までも見渡せる。
(守ってもらえているというような感覚。ふと京都のころを思い出す)
息を少しおおきく吸い込み、目をつむり、ゆっくりと吐き出す。
直方体で構成された町でたまった何かを、ゆっくりと吐き出す。
(旅だからね、住んでるわけじゃない。わかってる。くつろいだだけさ)
 
おろしのお店でおにくを買ってきていっぱい食べた。
割り下がカラメル状になって、香ばしい泡がふつふつと。そこにおにくをくぐらせ、たまごでからめとり、口の中に放り込む。とろけるような感じ*1
それから、やさい、とうふ、こんにゃく。
 
「みんな車だから」などと言われたが、子供以外に歩いている人をほとんど見かけない。そして、結局、牛を一頭も見かけることもなかった。やはり、みんな「下の世界」にいるのだろうね*2。ふふ
またね。

*1:「焼いてもらう」というのがかなりおいしいのだ(今半みたいで)。実のとこ、みんなにかわるがわる焼いてもらってた。ふふ ありがと。

*2:やっぱさ、あの蕎麦屋の床の間の掛け軸の裏、あれ、ヒミツの通路じゃない?