秋谷

出かけるあてなどもなく、思いつくままに家を出て、海へと向かう。 「三浦の大崩壊を、魔所だと云う」 そのあたりを歩いているのだが、まだ、その気配は感じられない。

Aerosmith@東京ドーム

よかった。 ロックというと「社会への反抗というか熱い何か」が先に来るものと思いきや、どちらかというと「安心感」がやってきた。ロックらしいロックを求めていたところにそのピースがはまったような感覚である。むろん観客席に飛び込んだりもするのだが、…

ホオズキ

信心深くもないのに今年も観音さんにお参りに行ったのは、四万六千日、つまり126年分という妙に大きな数にもあるが、あの鮮やかなホオズキの色を見たかったのだろう。 夏の日差しが収まった昼下がり、自転車にまたがり言問通りを東へ向かう。西の参道から入…

典型的な...

金曜は、帰ってくるなり布団にうつぶせになる。朝、けだるいなか目を覚まし、ラジオを流しながら、掃除をして、洗濯機をまわす。朝ごはんを食べて、洗濯物を干して、風呂に入る。それから、一息ついて、自転車で上野に行く。 アメ横あたりを物色しながら、昼…

ミノタウロス

SF小説を読むというのは、たいていの本もそうではあるのだが、乗り物に乗って知らないところに旅に出るような感覚に似ている。 海外ものの方が、しっかりした乗り物のような気がして乗ることはあまりなかったのだが、この本はなかなかいい感じだ。数日前、バ…

入れ子的な...

仕事柄、何かをシステム化するというのが多い。紙ではんこを押してなどというものをWebとかでやると少し整理できたり、便利だったりというものだ*1。時折、システム化するという行為自体をシステム化するということもある*2。 どちらであれ、一部が便利にな…

わたしを離さないで | 映画-Movie Walker(Never Let Me Go)

久しぶりに映画館で見た。自分の中にある澱んだ何かが澄みわたるような感覚を覚えた。 後になって考えてみるとかなり精巧に仕組まれているように思われる。淡々とした語り口から、子供時代の回想に入る。そして、謎を追いかけているうちに物語の中に引き込ま…

トンボロ

市営交通船で小さな隣島に行く。 ここにはトンボロというものがある。舞鶴の天橋立のように潮の干満で、島がついたり離れたりする地形である。砂州は南北に連なる。今日は東風が吹き、東の波が強い。左右で波の周期が異なり、妙な違和感がある。左右左右左左…

鼻と浦

この島の海岸線は鼻と浦でできている。凸が鼻に凹が浦である。浦に港ができ、人が住む。凸凹であり、島々が連なっているため、ここには、ほぼ波がない。*1 浦の海岸線に沿って舗装された道が続く、そこを自転車で走る。走っているとき、早く移動したいと思わ…

離島開発センター

今は公民館となっていて図書室がある。今日は雨で寒いので、そこで地元の書物を読む。ここであれば携帯電話もつながる。 25㎢弱で、2500人強住んでいるそうだ。5㎞四方なら1周なんてたやすいと思っていたのだが、海と陸が入り組んでいてヒトデ型をしていてか…

昼寝

道は舗装されているが、離島なためか誰もいない。鬱蒼と弦の絡まる木々の間を自転車を押しながら登りつめる。 城岳山頂、入り組んだ海と港と山と、それだけ。 鯵のいりこを取り出してかじり、小瓶に詰め替えた芋焼酎を口に含む。何だか眠くなってきた。

夜と朝

夜、バスに乗った。 狭く膝を抱えるようにしながら、知らない土地へと連れていかれる。朝、大きな橋のたもとに着いた。何かから解放されるような気分がした。 バスは駅に着いたのだが、駅だけ妙に新しく落ち着かない気がしたので、各駅の電車に乗ることにし…

トルティージャ風

eat

最近スペイン風オムレツを試みているのだが、どうにもフライパンにくっついてしまう(フライパンのせいにしておこう)。 そこで、オーブンにしてみた。 油で耐熱皿を軽く拭いて、玉葱とジャガイモのスライス(ともに1つずつ)を敷き詰める。上にスライスチ…

濹堤

浅草で釜飯を食べて、吾妻橋から水上バス。 えらい陽気で、濹堤の桜も散ってたけれど、 松屋で買った酒を1杯やりつつ、 船に揺られて、夕日を眺める。何だかうとうとと してきて、水面に映る光の道の上を歩いてきたい気分にかられる*1。 *1:なにがしたいっ…

墓見

花見より墓見で、 それより軽く1杯飲みに行くためで、 ベースを抱えたまま、谷中銀座で酒と惣菜を買込み、 谷中霊園へと向かう。上方落語の天神山のように、 さしで墓と飲むわけではないが、夕闇に舞う桜もなかなか心地よい。

おいしい殺し方 -A Delicious Way to Kill-

わけわかんない。でもそう言われると、つい返してしまう。 ふざけてんのかと思いきや、たまにすごくまっとう。 ありえない。でも、そうなってしまう。 いや、そう言われれば確かにそう。 でも、舞台の方がいいな。その場で見るほどの迫力が感じられないので…

月曜日のユカ

いい日和が続く今日この頃。何だかやる気ないなぁとは思いつつも今日もレンタルした映画を見ている。 いんじゃない?それで。そういうもんだし。 今日は月曜日じゃないけれど、加賀まり子のユカはとってもチャーミングだ。月曜日のユカ [DVD]出版社/メーカー…

The Ninth Gate

え、それってどういうこと?そうなると何となしに調べ始めて、何だか気になってとめどなく調べてしまったり。謎解きというのはどうにも溺れやすい。 気づいたら、もうその世界に入り込んでしまってる。 見る前に気にしてたことなんてもうどうでもいい。 古書…

河内カルメン

どうもプレゼンはあまり得意ではない。 数をこなすしかないのだろうな... そんな思いを吹き飛ばすかのような映画。落ち込んで立ち上がって、また落ち込んで立ち上がって。それでもめげずに向かってく。バラの花でも買ってきてやろうか。 そんな未来も信じれ…

ピストルオペラ

再生を押しつつも見ようか見まいか逡巡してる間に、 EGO-WRAPPIN'のサイコアナルシスが流れ始めた。 「殺しの烙印の女性版だな」などと思うと思わず比較してしまうが、そういう前置きなしで見るとかなりいいと思う。ストーリーを象徴するシーンは、その匂い…

花曇東博

art

朝ごはんを食べ、おもむろに自転車に乗り、東博へ。 坂を上ると寺が並び、お経の声が響き、香の匂いがする。 門の向こうには桜が咲いている。 まだ肌寒い、上着のチャックを首の近くまで上げる。この時期は裏の庭園が開放される。まだ数本しか咲いてない、だ…

piece of cake

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てきとうご飯

eat

菜ものを買う、相変わらず牛乳がない。帰宅、ぱたぱたと調理を始める。菜ものをヘルシオで蒸して和え物にする。菜の花はごまみそ和え、アスパラとブロッコリーはごま和え。キャベツと高野豆腐と豚肉の煮物に、だしの出がらしとひじきを煮詰めたもの。2日分…

頭で理解しようとしがちである

時折、右手と左手と右足を異なる動きにすることを試みているのだが、これが全く難しい。こういうことはどうも頭で考えてはならないようだ。なるべく無意識にしようとすると、同じ繰り返しならば続けることは可能になってきた。だが、腿から足をあげることを…

あいかわらず

ラジオからはむやみに元気を出させようとする音楽が流れる。搾り取られるような気がする。大事であることはわかるのだが、周囲の異常な加熱は、淡々とすることを助長する。 ねじを巻こう。晩ご飯を作ろうと思い、シンクの下をのぞく。高野豆腐と麻婆豆腐のソ…

湯島天神

午後の2時、陽気に誘われ、自転車に乗る*1。蓮の刈り入れの進んでいる不忍池を横目に、湯島天神へ。 梅祭りも終わり、ひとけも少ない。鳥居をくぐり、牛の頭をなでる。梅の甘い匂いが漂い、空がすっと澄んでいて心地よい。もっと匂わないかと鼻先を梅の花に…

棚からセーターが落ちていた

出先で竹橋にいたのだが、地下鉄もJRも動いていないので、てくてくと歩いて家路につく。家につき電気をつけると棚から、セーターが落ちていた。それから、ガスの元栓をあけてご飯を温める。 いつもどおりなのが、何だか何ともな感じではあるのだが、何もない…

ならず者

60過ぎてもならず者、それでもいいし、それがいいのだな。それが続き、続けられるということが。 手元を映すシーンが多くあったが、何ともかっこよい。 http://eplus.jp/sys/web/yo-gaku/special/eagles/index.html

茶色いもの

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近頃、飽きないものの方がいいなと思う。 煮干しと昆布と葱の切れ端、後で鰹節*1。多めに作って置いておく。醤油とかみりんで適当に、これはお砂糖も... 揚げと蒟蒻を炊いたものに南瓜を炊いたもの、さましてる間に舞茸とアスパラの炒めもの。厚みのある揚げ…

また

eat

ちかごろしばしば芝に行く。ランチで蔘鷄湯。 これがあったかくて濃厚でとてもうまい。もうひと口 ごはんも進む。だが、にんにくの匂いが... その後、客先に行くと、何だか気になって、ガムを噛み、もごもごと。しゃべるたびに気にかかる。 それでも、また行…