蓮音

蓮音

日の出まえ、うす暗い中、ねむい目をこすりながら、
不忍池の畔にすわり、蓮の花が開くのをじっと待つ。
 
「ぽん」 開くとき音するのかな。
そんなことを想いながら、ぼーっと待つ。ぼんやりと朝日がさしこみ、
まどろみのなか、音のした気がするのだけれど...
聞こえないのは...
 
夜、プールに行った。冷たい水の中、自分の息、手で水をきる音。
ひたすら泳ぐ、そんな想いを振り払うかのように。
1キロいかないうちに足つった。うむ。むりしないほうがいいのだ。
しばらくしたら聞こえそうな気がする。