ミノタウロス
SF小説を読むというのは、たいていの本もそうではあるのだが、乗り物に乗って知らないところに旅に出るような感覚に似ている。
海外ものの方が、しっかりした乗り物のような気がして乗ることはあまりなかったのだが、この本はなかなかいい感じだ。数日前、バリントン・J・ベイリーを数冊読みかえしていて、所謂「超高速エレベータ」に乗ったかのような感覚を期待してしまっていたのだが、それとは違う。うまくはまる言葉が思い当たらないのだが、読後は1つの旅があっけなく終わったかのような感覚*1なのだが、景色を思い出しながら何かそれだけではない、じんわりとやってくるものがある*2。
- 作者: 佐藤亜紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/05/14
- メディア: 文庫
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