初笑い

アメ横から見た空

昼から当日券を求め鈴本へ。
今日は小三治を聞きにいくのだ。
ふふふ。待ってる間、上野を歩く。正月の空は高い。
心持ちあふれてくる笑みをにやにやでごまかす。
 
五時半、正月初席の千秋楽、
少し緊張が漂う中、少しずつほぐれていく。
八時すぎ、真打登場。
やるんだかやらないんだか飄々とした語り口で始まる。友人をだしに「あいつとは何か違うんだよね」なんて話を繰り返す。「旅行に行った時にね...」「あの時も...」
そして「長短*1」がはじまる。
安心して初笑い。
 
家路につく。不忍池のふちから櫛の形をした月が見えた。
いいものはいいものだな。あざとく飾り立てる必要などないのだな。