煮魚的生活

ナメタガレイ

酒にかえし*1にショウガを少々、
フライパンに100cc弱注ぎ込み、火にかける。
煮えたところに切り身を横たえ、銀紙を
くしゃくしゃっとして蓋をする*2。弱火で10分弱、
醤油と味醂と砂糖がトロトロに。粗熱をとってお皿に載せる。
 
燗した酒を口に少し含み、箸で身をほぐし、ちょいちょいつまむ。
 
銀むつ。鰆(さわら)に、鰈(かれい)に、金目鯛(きんめだい)。それから鯖(さば)に、冬は鰤(ぶり)。金目は薄口の方がいいかな。で、鯖は味噌煮がいい。鰤はあらを買ってきて鰤大根にするとおいしい。当然、銀むつはうまし*3。鰆は、鯖よりスッキリしていて濃口のかえしによくあうと思う。
でも、今、鰈がいちばんおいしい。
子持ち鰈、火にかけるとオレンジ色で、これまたおいしい。
 
滑多鰈(婆婆鰈)に、赤鰈。浅羽鰈に、烏鰈(油鰈)
でも、ダントツで「冬の王様ナメタガレイ」
柚子の皮をひとかけ入れとくと尚良し*4
 
煮詰めた醤油に浸かった柚子の皮、思わず食べてしまう。えらの辺りの骨についた身を苦心してほぐす。食べにくいのだが、ちょいちょいつついてしまう。

*1:鰈のようにしっかりとした味の魚には、濃口のかえしの方がいい感じで、おいしさがぎゅっと凝縮されるような感じがする。30cc弱。

*2:沸騰した泡が蓋側に伝い、うまいこと火が通る。

*3:でも、ちょっと高いのと、解凍のせいか身がほろほろと崩れやすい感じがする。

*4:柚子茶でも代用がきくが、やっぱり生の方がうまい気がする。