バナナフィッシュにうってつけの日
息が白く凍りそうな朝、僕は5分程
ペダルを漕いで、池の端まで辿り着く。
細波打つ池に、朝日が妙にキラキラと照り込み、
柳にぶら下がった短冊がぼんやりと映り込んでいる。
南側の池には、たくさんの焦げ茶色の大きなシャワーヘッドが並んでいる。
南側の池には、蓮の花弁がだらりと首を下げている。
バナナ穴は、確か、蓮が根を張っているあたりにあったはずだ。
そして、バナナフィッシュはその穴の中に潜んでいる可能性が高い。
あいつらは、バナナを78本も平らげるのだ。
棚に置いてあった本を、僕は手に取り、読みかえす。
- 作者: サリンジャー,野崎孝
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1974/12/24
- メディア: 文庫
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今日という、バナナフィッシュにうってつけの日に、友達が2人遠くに行くことになり*1、誕生日の人が1人居て*2、そして、好きな本の著者の訃報をラジオが喋っていた。