路地に咲く花

寄席

歩いている道の傍に、花が咲いていると嬉しいもので(花見とか花束とかそんなもんでなく)。
日常の傍に、ちょっとした彩りがあると嬉しいもので(町というのはそういうもので)。
 

  • 新川の明正小学校の傍。今田商店の寄席

仕事の合間、お昼を食べた帰りに、例の酒屋さんの前を見ると「今晩、寄席をやる」と張り紙に書いてある。おばちゃんが、湯気のたつ鍋をかき混ぜている。「それ、おいしそうですね」「蒟蒻で」「今晩...」声をかけていただく。
 
仕事明け、あまり見も知らぬ処に入るのは苦手なのだが、酒屋の前を通る。もう始まっており、わらわらと人がいる。はなやぎにつられ、エプロンを着た方に尋ねる「どうしたら入れます?」「お酒を1杯買っていただければ」と。
日本酒を選び(300円、賀茂鶴?)、勧められた豆(100円)をとり、
逆さにしたビールケースに座る。
古今亭菊龍さんの蜘蛛駕籠を聞かせていただく。
何だか、前に座っているおばぁちゃんと笑ったりしながら見ている。猫背で大きな眼鏡をかけていて顔をくしゃくしゃにして笑う。気づけば、もう1杯飲み、葱と生姜を刻んだ甘酢に和えた揚げた鳥も手に取っている。
 
どうも毎月行われているらしいので、次も行ってみたいものだ...
パリカリでお昼を食べた時、酒屋を見たら、宴のあとのような状態だった。