捩れ

なかなかうまし

さすがに、エレベーターに対する怖れも
なくなくなってきた。エレベーターの日らしく、
ラジオでエベレーターが、どうのこうのと、
好みと蘊蓄とを、喋っている。
 
僕は、エスカレーターでいろんな階を眺める方が好きで、エレベーターはベルコモンズのが印象的だ(今もあるかどうかはわからないが、矢印でローマ数字の階を指すような旧式で、ガラス越しにおしゃれな店内が見渡せる)。
 
いや、そんなことはどうでも良く、さすがに、小麦粉を見るのが少しつらくなってきた。とはいえ「はるゆたかブレンド」が届いてしまったのだ。2.5Kg。届いてしまったからにはしょうがない。はやる心を抑え、ベーカリーを明朝7時にセットする。
 
そこまでして食べる必要があるのだろうか。とはいえ、デュラム粉で作ったフィットチーネを今晩は食べるのだ。11日はチーズの日である。700年の10月に天皇がチーズを作れと言ったから。それが新暦だと11月で語呂が良いので11日がチーズの日であるといういい加減さ。チーズたっぷりのクリームソースにアスパラガスとフィットチーネをうずめるのだ。いや、なかなか旨いね。少し振りかけたバジルが香ばしい。
 
だいたい、この、くだらないごたく(他の人からしたら、ほぼどうでも良い)
これが、実は、くだるようになっていて、僕は、動いているのかもしれない。
 
何がくだることで、何がくだらないことか
何がくだらないことで、何が笑えるのか
そんなことを思いながら、枝雀の幽霊の辻を見る(小佐田定雄原作)。
 

画像がまた、いんだよ。落ちは落ちだが、副次的なものだ。
みんな親切なんだよね、だから笑えてしまうのかもしれない。