こはいかに

ぱん

さすが、ドライイースト
朝7時の目覚ましに飛び起きる。
ふっくら、しっとり、小麦の香り。
パンが、焼きたてかどうか、それは、
パスタが茹でたてかどうかとほぼ同等の問題だ。
(冷めて伸びきったうどんにもそれなりな旨さはあろうが...)
 

  • やる瀬

仕事の先行きが不透明だからか。
地下鉄の気圧に胸が疼くからだろうか。
何となし積み重なっているもやもやのせいか。
 
朝はあんなにも喜んでいたのにやる瀬ない。煙草が吸えないと言うことが、
全てのやる瀬を遠ざけているように感じられる。
 
ストレッチでもした方が良いのかもしれないのだが、
僕の中をちょっとした痛みが走り、怖さを煽る。
今日、身体から糸がほどける。あせらず参りますかね...
 

  • よくあることがよくないとはこはいかに

もし、湯たんぽがまだ少し暖かさを持っていて、布団がぬくぬくとしていて、急いで起きなくても良いとしたら、その微睡みを貪らない人はなかなかいないだろう。
 
だがしかし、いい加減、大人なのだ。
短期的な欲は抑え、長期的な欲に身を委ねて満足を得ようとする。
 
次に、やる瀬のなさを嘆く時、長期的な欲に身を委ねている自分を忘れている場合がある。長期的な欲は頭でっかちだ(うまくいかないように見えることに対し、身悶えする)。
「欲あることが、良くないんだよ」
 
「もう少し、寝てたら?」京都から訪ねてくれた友達にそう言うついでに、
そんなことを言った(公募展に対するやる瀬なさを気にしたつもりで)。
 
友達は返した
「よくあることがよくないとはこはいかに」
 
僕は「???」となり、それから「フフフ」と笑った。
「あぁ、そうだね。僕も伝えたいという欲に駆られていたんだね」