四季5/5

オペラ座の怪人

先々週の金曜夜に飲んでいる時、何だか突然ミュージカルの話になった。話を聴いているうちに、何だか「行ってみてもいいんじゃないかな」という気分になってきた(四季派とのことだが、東宝もまた良しとのこと)。「声に酔いしれて欲しい」そんなセリフに後押しされ、チケットを取り、大阪へ向かい、ハービス7Fの大阪四季劇場へ(どれを見ようかといろいろ悩んだのだが、やはり、これで)。
 

シャンデリア。豪華な舞台に響くアンドリュー・ロイド=ウェバーの音楽。そこには一分の隙もなく安定した歌声、そして踊り。陶然とする。圧倒的な力の前に、無抵抗なまま、陶然とする。「こういうものに身を委ねるのもいいものだな」と思う。
 

  • チョコレート

いろんな気持ちがマーブルチョコレートのように現れなかった訳じゃない(ある踊り子の頬紅、ファントムの伝わらない想い)。チョコレートの色は、どちらでも良い気がする。蕩ける甘さにうっとりとする(「大きな渦に安らかに飲み込まれる」この方が、まだ言葉として近いか)。うっとりするだけ。それが大事なのかもしれないと思う。「2度、3度と見ても、いいんだよ」そんな友人のセリフが頭をよぎる。