ぐるりと読書の旅1/5(連休気晴らし)

おすし

昼過ぎにおもむろに電車に乗りはじめる。
L特急じゃないんだ。この電車。「そもそもLってなんなんだ?」と思い調べてみたら語源は不明らしい(L特急について -L特急とよく聞くのですが、Lはなにかの略なのでしょう- その他(ホビー) | 教えて!goo)。
少し切なくなる本(映画篇)を読み進める。電信柱はびゅんびゅん通り過ぎる。遥かに続く田園。遠くに見える山並。少し鋭角で雪がまばらにあり、何だかちょっとかっこ良い。
途中下車。
(途中下車の理由は問わないでおくれ。「視えなかったものを見る?」勿論、幾つかの言葉には置き換えられるが、自分でも今はよくわからないのだ。)
(18時着。観光案内所も閉まり、慌てて片端から電話をかけ、宿を取る)
 

  • 初めて訪れる町

僕のお決まりのパタンは、3つある。

    1. 老舗な匂いのするデパートに入る
    2. 町(特に商店街)を散歩する
    3. バスや路面電車で町を巡る

今回は3で(これをしないと何だか落ち着かないのだ)。
 

駅から始まる鋭角のカーヴのGを感じ発信。徐々に加速して行く。振動が身体に伝わる。ウキウキとドキドキ。
アナウンスが落語家。町の人、旅の人への言葉。「まぁ、私が行ってた高校もこの近くで」なんてのも交り、少しほぐされた気がする。
駅毎に詩がついている。「海の波ってどこから来るの?ちょっと船で出てみちゃった」なんてある。沿道に咲く花にも新鮮さを感じる。
 

  • こま寿司のカウンター

暗闇を歩くのは慣れてない。月が見えた。薄明りと地図を頼りに。6軒程まわる。うん。ここにしよう。
何だかお寿司屋さんっぽいおじいさんとおばあさんが迎えてくれる。
語尾が強い。時々何を言っているかよくわからない。が、「おいしく食べて」という気持ちと「迎えてるよ」というのが感じられる。鉛の瓦から紐解いていく町の仕組み。そゆこと♪(視えなかったものが少し見えていく)
隣の席の人と共に岩ガキを食べたり(お味噌汁までもがおいしいのだ)。
 

  • 帰りがけに公園で見た練習風景

横笛、太鼓の響き、獅子

祭りがほんと?身を守るのがほんと?(いろいろあるが、元の由来は戦闘訓練でもあるとのこと)
 

  • わからないことは怖いのか

別に怖い訳じゃない。いっぱいあるとよくわからなくなる(咀嚼しきれなくなるんだ)。それでも言葉にすると短くなりすぎる。伝わらない、やって来る言葉、間合い、表現。僕は悲鳴をあげる。素直に受け取るのが怖くなる。縒れた言葉になる。(結局、言葉も言葉にならなかったものも何も伝えられなかったの?)何だか言葉にならない気持ちで埋め尽くされてきた。昔の人の言葉を引用する。
 
「帰り来ぬ昔を今と思ひ寝の夢の枕ににほふたちばな」
 
明日は珈琲でも飲んで散歩に行こう♪