その気

牡蠣蕎麦

人にものを頼むときに面倒だと思うことが多い。些細なことであれば「そんなことなら私がやらないでも」となり、少しでもわからない部分があったり、処理能力を上回るのを感じると「できません」となる。尤もではあるのだが、大概のことは試行錯誤の領域が多少あり、ほどよく解きほぐせばできるのである。コピーを依頼しているわけではない。
 
いちいち手間かけるのも面倒になってきて「そうですか」などと言いながら片端から拾いあげてしまうことがある。言うこと以上にやるとか、将来性あるとかならともかく、こちらとて、そんな態度で臨まれてもその気にならないし、そんな人に任せられるわけもないと思ってしまう。
 
モノつくって導入までしてやっと客の気分で値が決まることもある。売るための算段に注力するか、モノにこだわればいいのか、コスト下げればいいのか上げればいいのかよく悩む。それなりにバランスとっているつもりであるが、どの面から見ても中途半端になることがある。「抱え込むな」などと言う人に思わず「誰に何を任せろというのだ」と言ってしまう。
 
勘定しきれないときもあれば、弱気になることもある。大事にしたいものがわからなくなることもある。ともかく、もう少し気を強くもたにゃなるまいね。