自転車日和

座れば牡丹

少し汗ばむくらいの陽気(額に髪がまとわりつく)
ここに住んでより、連休中、家にじっとしておられず
気づかなかったのだが、人出が多く*1、お昼ご飯を
食べることもままならない。息つぎができない。
 
自転車に乗り、ペダルを踏みしめ、言問通り善光寺坂を登る*2
左辺にこんもりと生茂った寺があり、参詣す*3
 

「今日はお皿はがまんなのです」などと、ぶつぶついいながら、合羽橋を南へ。東本願寺のあたりを折れ、仏具屋を横目に浅草へ。
 

  • 浅草も人の渦でご飯が食べれない。北へ

三ノ輪まで足を伸ばし「角萬へ」と思ったが、お休み。香ばしいパン*4を頬張る。「文七元結の佐野槌*5」は何処?なんて思いながらきょりきょりと。少し派手な色合い*6の建物からおじさんがこちらを覗く。何だかドキドキしながら走り過ぎ、吉原神社に参詣す。
 

  • 浅草で中古の着物を物色

だいたい僕は「いっぱい」とか「お気楽」というのに弱い。
だから、セールの葉書を片手に向かうが、この身長では... それは勿論わかってはいるのだよ。でも... 2着ほど羽織らしてもらいうが、飛びつきたくなるような出物はなく、すごすごと引き返す。
 

  • 浅草通りを西へ

国立博物館で7月のチケットを購入してから、帰り際、牡丹*7を眺める。心を落ち着けるかのように鼻先にかざす、すっと香る。床几に腰をおろし、ぼんやりとする。大輪の牡丹は艶やかで美しい、が、しゅっとした感じの芍薬の方が好きな気がする。どうも、過ぎるのだ。
 
気侭な1日。

*1:つつじまつりのため。休みの日の新宿、渋谷レベル。

*2:いつまでもめそめそしていてもしょうがないじゃないか。

*3:http://www.kmine.sakura.ne.jp/tokyo/jinjyabukaku/jyoumeiin/joumeiin.htm」と言い、そこかしこに地蔵がいらっしゃる。なむなむとつぶやきながら、息を落ち着ける。8万4000体もお住まいとのこと。

*4:ロケタッチ、サービス終了のお知らせ : ロケタッチおしらせブログ

*5:地図有:第54話「文七元結」(ぶんしちもっとい)

*6:昼のせいか、少し煤けて見え、いわゆる「夢の国へといざなう夜のネオン」感が感じられない。

*7:上野東照宮公式ホームページ : ぼたん苑