すわりの良さ
真贋ということに関して、とやかく言う人が時々いる。「これが真である」「それは贋である」と。だいたい意図なくして人にそんなことを言える人からは、どうも胡乱な臭いがする(そういう言葉は、「その人」が「それ」をどう捉えているかを象徴している気がしてしまうのだ)。
そして、そんなもん聞き流せば良いのだろうが、その言葉自体がメッキのように思え、無神経さが鼻についてしまう時がある(僕自身、未熟で鼻につく奴であるにも関わらずだ)。
個人的な見解だが、「いいもの」というのは「すわりが良い」に近しく、それは「その人」と「それ」の両者の成熟した美しさに近しい気がする。
漫画でなければ、けったいなやっちゃと思うところだが、けっこう面白いと思った(男性向け漫画だからかもしれない)。
- 作者: きくち正太
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/08/21
- メディア: コミック
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正月にN氏と「東京都写真美術館」に行った。同じある写真に対し、N氏は幾何学的な楽しさを、僕は複数空間の同居の面白さを主張し、「あぁ、そゆことね」なんて言っていた。
互いのその見解は何処からでてきたのだろう。
時間がある時に少し考えてみたいなと思った。