ゲロンチョリー
なんだって、こんな阿呆なのだろうか。結局、
ん〜と思い悩んで購入したミュージカルのチケット
どうも、1週間誤っていた。来週だと行けるのか?
そんなもんだと思いつつ、今日という任務を遂行する。
任務とは「ロマンチックエンジン」を復旧し、正常稼働させるのだ。
そのために、歩きながら読みかけの本を読む。
糺ノ森、下鴨納涼古本市。バイトの僕も、本そっちのけに
黒髪の乙女の後ろ姿を探し求めていたのだ。
- 作者: 森見登美彦
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『本たちが叫びだす―「お前は、俺すら読んでないじゃないか。恥を知れ、このへっぽこ野郎」「骨のある本を読んで、ちっとは魂を鍛えろ。例えば、俺だ。」...「気張らないで一期一会を楽しめ」』
(そうだ、今、僕は、この本を読むという任務の最中なのだ)
居心地のいい椅子をみつけて座る。多分、僕も、「黒髪の乙女の後ろ姿の世界的権威」だったり、「偏屈王」だったりする訳なのだ。
- プロジェクタ
やっぱね。なかなか良いものだね。大画面というものは(2メートル程)。
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栗山千明、かわいい。何度となく巻き戻し「ゲロンチョリー」を練習する。
(オニ語で「ぶっつぶせ」で、不思議なポーズが伴う)
ちょっと、揃ってきたかも。
栗山千明が叫ぶ「勝機は今。これより楠木隊は、通常任務を放棄。自己中女をフルボッコにする」「はぁ?」「ハイユー、ピッピキピー(我に続け)」
このくだり、めっちゃかっこいいのだ。
「ブリッド、ゲロンチョリー(マジ、ぶっつぶせ)」
「誰でも皆、頭いかれてるんじゃない。それって...それが普通でしょ」
大人な顔したい人が居たり、表層を大切にしたい人もいるだけなのだ。