南へ

東京タワー

昨晩、何だかよくわからないのだが、肋骨が痛くて
息をすると妙に苦しかったのでお休みした。
(ずる休みじゃないと思う)
 
お昼の1番暑い時間、自転車で南へ向かう。
ゆっくりと坦々とペダルを踏みしめる。
空を眺めながら。何だか日射しと汗が心地よいのだ。
家の前の通りは、日比谷まで続いていて、晴海通りに突き当たる。
 
今日は、お祭りだったな...
 
鬱蒼と生い茂る日比谷公園を抜け、さらに南へ。
坂を登る。登る時、目の前の大半は空が占める。
右足と左足はペダルを踏んでいるのだが、
空の合間を泳いでいるような気分になる。
息つぎをしないと。
雲と雲の隙間に吸い込まれていく。
この坂を登り着いたら、どこか。
 
坂を登り詰めると、東京タワーが見えた。
 
懐かしい景色の中を歩く。
サングリアを片手にパエリアパスタを少し。
心地よさの中に少し痛みが混じる。多分、体調のせいだ。
お祭り。人の息づかいが感じられる町。
浮かれた気持ち、少しのお酒 おいしい物、変わるもの 変わらないもの。
懐かしさ 楽しさへの憧憬の中、麻布の町をぷらぷらと歩く。
 
日が暮れていく。そろそろ帰ろうか。
そんな休日