予定調和

鴨

この言葉にはいろんな意味がある。
10年前に深夜放送でプロレスを見てる時、
ふと、この言葉を思いついた。
(プロレスが好きってわけではないけど、
 自分でこの言葉を気に入ってる)
 
「蝶野とBが戦い、強い蝶野が勝つ」というわけではない。
「蝶野がケンカキックをしたら、Bは受ける」のがお作法なのである。
「蝶野がSTFをしたら、フィニッシュなのである」
そこから逃れるには、Bはそれを上回るシナリオを用意する必要があるのだ。
(試合の勝ち負けだけではない、シナリオは無いようで、あるのだ。でも、決まってるわけじゃない)
 

  • 派閥争い

僕は構想Aを練りあげる。そして、基準を作り、構想Bを出してと迫る。
僕は構想Bから攻撃を受ける。
裁定者は、基準に沿って比較し、構想Bを採用する。
このシナリオをわかってくれてたのだろうか?
「ありがとう」とは言われたけれど、つらいのよ。

    • 潰される可能性がある構想Aに最善を尽す。
    • 構想Bの攻撃の矢面に立ち、演じ続ける。

(蝶野は、Bのために自分が負けるシナリオを考えることもあるのだ)
 

  • そんな想いを吐き出すように

「優しいワインを」なんて頼みながら「【閉店】ビストロ マルセイユ (bistro Marseille) - 茅場町/ビストロ [食べログ]」、「レバーとフォアグラのパテ」、「鴨のロースト」を食べる(そんな想いを喋りつつ、おいしい料理とワインが僕を包んでくれる。添えてあるタケノコのローストが香ばしくてうまし)。
 
こういうことをすると、
「構想Aに最善を尽くしてないじゃないか」と言われる。
つらい。
そうじゃない。
僕は逃げてるわけじゃない。僕の何を視ているの?
(試合の勝ち負けを視るのではないのだよ。自分は演じ手でもあるのだよ。そして、互いを想い、交わし、より良いシナリオを紡いでいきたいのだよ。それは面倒なことなのかしら?)