憧れのフレア

フレアちゃん

友人がスーツをフレアにしてから1年以上も秘め続けてきたフレア願望をかなえてみた。
先週、仕事の折に「トルネードマートがあるからこそ僕はスマートになれるのだ」という話を聞き、上野のおいシティに行ってみた。よくしゃべる店員がいて、散歩がてらである僕の服装(アロハに雪駄)を何かいろいろ指摘しようしていたが、「フレアのパンツが欲しい」「ジーンズではなく、装飾は少なめ、すっきりしたやつ」と目的を伝えて出してもらい、右写真のモノを1.5万円程で獲得。細い部分が20センチで太いところが30センチなのでヒラヒラ度150%である。僕のウキウキ度も五割り増しである。
僕もこんなメモつくろうかと思ってしまった(最近3部作を借りて見直している映画のワンシーン)。オースティンが双子の姉妹フクミとフクユに会った際、「Things To Do Before I Die」と書かれたメモ帳の8つ目に「THREESOME WITH JAPANESE TWINS」に嬉しそうにチェックを入れるのである(ちなみにかばんに書いてある名前はFUKUMIとFUKUYUだった)。

  • ピッツァ

デパートに行ったらすることの1つ「1番上まで行って達成感を味わう」という行為をしようと思ったが、屋上がない。つまり「ただ動くだけの乗り物に乗る」とか「社で柏手を打つ」ということができないのである。しょげて上に行けないかと食堂街で彷徨っていたら、釜があった(柱になっている。多分屋上には煙突があるのだろう)。ピザ野郎が手際よく捏ねている。入ってみた。ビスマルクを注文する。焼けるまでの待ち遠しい時間。サラダを食べつつ、ピザ野郎の手の動きに注目する。スパチュラさばきはよどみない。ホイールも一直線に決めている。アツアツを皿に盛る。鐘を鳴らす。勝負の始まりのゴングである。ホールのやつ早く届けに来いよと睨みつける(多分ピザ野郎と一瞬気持ちが重なった)。机にきた。アツアツのまま口に放り込む。チーズ、トマト、バジル。上に乗った半熟卵が指や口に纏わりつくのをものともせずに食べる。うまい。端の方は卵につけて食べる。後半戦は1枚を食べながら、もう1枚に唐辛子入りオリーブオイルかける。完食。満腹感と達成感とともに珈琲をすする。おいしかったよ。ありがとう。

  • プール

プールに入ると無心になるとこがいい。25メートル、たったの十数かきの小旅行を繰り返す。500までは、泳ぎながら何かを考えている。『昨日のあれ失敗したよな。』『こうすればいんじゃない?』その後は、ただひたすら手と足とを動かす。何も考えないことによる充電。

  • 自分を客観的に見るための試行

お財布を作ってみた。「オーダメイドも承ります」と書いてある近所のかばん屋さんに行ってみた(こじんまりとした商店で、女性向け商品が主力だが、ご近所感が上回った)。

  1. 欲しいものは、「皮折り畳みの小銭入れ」「カードが入る大きさ」「スマートな感じ」であることを伝える。
  2. 類似商品紹介。気に入らないことを伝え、オーダーはやってないのかを聞く。財布はあまりやってないが、60年ここでやっており、2階で丁寧に作ってるとのこと。
  3. やってみるべさということで、価格交渉、ちょい高め4万位はかかりそう。でもここは職人さんのやる気を煽っておきたいので、サービスしてねというところで抑える。
  4. イメージの交換と設計(皮質とか色とか形状とか)。「コードバンなんて取れないから高いだけ。タンニンで鞣した牛革の方がお手頃で長く使うといい感じになるよ」
  5. いい感じで話が進んだ(蘊蓄を出しつつ一緒にいいモノを作りたい感が出ていた)ので購入意思を伝える。
  6. 紙に書いて詳細の確認(サイズとか糸や端の加工とか)。「小銭入れ」部分、開く向きをどうするか、皮を1枚でいくか、まちを作るか。操作性とスマート感についていろいろ。
  7. 最後に価格と期間(1month)を再度確認して半金を渡して完了(1.5h)。今度は鞄も見るよということを匂わせつつ、イイモノヲツクッテクダサイと伝える。

補足:こういうものの価格は難しい。やるとしたら、買うという前提を置いて内訳とかを聞くんだろうけど...気持ちよく作ってもらいたい感もある。