2010-04-17 ... misc 病院のところでおばあさんが ほおずきを売っていて それがこわいのです。*1 こわい、と思うことがあると、僕の中の僕が、駆り立てられるようにして出て行く、軽々しく、にやつきながら。僕の中に残った僕の目は虚ろになり、おどおどとしている。 鼻先に花をあてがい深呼吸をすると、出て行った僕が戻ってくる。でも、時々、どちらが本当なのか、本当にわかれているのかすら、わからなくなる。 自分の記憶の中の自分すら怪しいのだ。焦ったら何かが台無しになりそうな気がする。でも、それぐらいわかっていれば充分だろう? *1:「陽炎座(映画)」の一節で、一見、ふつうなのだが漠然と、その中に「こわさ」がひっそりと存在している。