じたばた

湯島の梅。少し甘酸っぱい香り。

お誘いを受け、社交ダンスの体験レッスンに
行ってみた。いやね、いっこっつは簡単なんよ。
左足を前に、右足を後ろに。右足を右に、左足を左に。
半分まわって、全部まわって。手をつないでまわったり。
 
マンボにジルバ、幾つか重なると、何のこっちゃわからなくなる。
これが、1人ならいいんよ。男女2人でおどんねん。
ちょっとドキドキなのに、できないと、もうバクバクで、
どうしよどうしよ、てな感じで... 迷惑かけてるかけてる、てな感じで...
友達やったらまだええねんけど、何も言わんと居てくれてたらええねんけど、
何だか、えらく気ぃつこてくれて「はい、左、右」なんて言ってくれたり...
 
1時間だけなんだが...
もう、はよ、終わっとくれと思い、時計を見ると、あと10分。
長い長い長い長い10分間。
 
こういうのって、誰だってときどきは思ってると思う。
こういう「じたばた」って、想いがぐるぐるなんだと思う。
ぐるぐるは見苦しいかもしれんけど、
ぐるぐるの中に居る人はすんごい頑張っていたりするんよ*1
 
とはいえ、少しくおもしろかった。
湯島の夜の梅は少しく甘酸っぱい香りがした。

*1:遠目ににやついたり、何それって視線を向けたり、「え、私、悪いこと、何もしてないもん」そういうのって、少しく切ない。そういうのって、とっても心配な時とか、自信なくしてる時とか、誰かのことを想い過ぎてる時とか、そんな時だったりするのにね。