Cafe Life

メニューに「おどんぶり」がないな

どこかの本棚から失敬した本
その片隅にこの本のメモ書きがあった
 
古本でみつけたのだが、
何となく開くことに気が引けて
机の上にそっと置いておく
 
そんな本を片手に麻布のCafe Lifeへ
 

 
落ちぶれた作家が見た町の景色
 
眺めた景色に感じるもどかしさが、その一節にでている。

「...なんとかしなきゃとわかってても、愉しくやれないんだ。せかせかしちまうんだな、ばかな話さ」
「どうしたんだ?」
「バスに乗り遅れたのさ」
「何のバスに?」
売店のあの子が言ったように、あのバスさ」
「お前、どうかしてるぞ。相変わらずもう。何を言ってるんだ。お前はバスに乗り遅れたりしなかったし、ちゃんと間に合ったんだ。しかもお前はそれに乗っかったんじゃなくて、そいつを運転したんだ。...(中略)...休みをとることだな。」

 
そんなひととき