Cafe Life
どこかの本棚から失敬した本
その片隅にこの本のメモ書きがあった
古本でみつけたのだが、
何となく開くことに気が引けて
机の上にそっと置いておく
そんな本を片手に麻布のCafe Lifeへ
- 作者: ウイリアム・サローヤン,今江祥智
- 出版社/メーカー: ブロンズ新社
- 発売日: 1983/12
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落ちぶれた作家が見た町の景色
眺めた景色に感じるもどかしさが、その一節にでている。
「...なんとかしなきゃとわかってても、愉しくやれないんだ。せかせかしちまうんだな、ばかな話さ」
「どうしたんだ?」
「バスに乗り遅れたのさ」
「何のバスに?」
「売店のあの子が言ったように、あのバスさ」
「お前、どうかしてるぞ。相変わらずもう。何を言ってるんだ。お前はバスに乗り遅れたりしなかったし、ちゃんと間に合ったんだ。しかもお前はそれに乗っかったんじゃなくて、そいつを運転したんだ。...(中略)...休みをとることだな。」
そんなひととき